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安心・安全

JA紀の里では、産地が一丸となって、安全な農産物生産により、お客様に信頼される農産物を安心とともにお届けしています。具体的には、生産工程管理の徹底とその記録の検証・改善を通じてレベルアップをはかり続ける取り組みであり、これがJA紀の里『安全・安心』農産物推進運動であります。果樹・野菜・花き・米と多彩な農産物を周年通じて供給する歴史ある産地としての責務と位置づけ、すべての生産者、部会組織で取り組んでいます。

JA紀の里『安全・安心』農産物推進運動の取り組み経過

平成14年12月18日 JA紀の里『安全・安心』農産物推進本部の設置
平成14年12月20日 部会役員による検討会の開催
平成15年1月17日 JA理事会での決議
平成15年1月20日 JA紀の里『安全・安心』農産物推進大会の開催(全生産部会員による決起大会・プレリリース)
平成15年1月20日から2月中旬 地区別座談会において全組合員への周知徹底(155ヶ所で開催)

以後、毎年、各生産部会を中心に1年間の取り組み結果の検証と次年度課題の整理を通じ、レベルアップした次年度の取り組みが確認されています。

JA紀の里『安全・安心』農産物推進運動年間サイクル イメージ図

JA紀の里『安全・安心』農産物推進運動年間サイクル イメージ図

GAP(農業生産工程管理)への取り組み

さらに平成16年からは、農業生産活動全般における衛生管理を意識した生産活動に取り組むべく、GAPガイドラインの策定に着手しました。翌年3月には、JA紀の里版GAPガイドラインを策定し、全生産者による取り組みがスタートしました。具体的には、作物の生産開始前から生産途中、収穫・出荷終了までの各作業ステージにおける重要管理点を洗い出したチェックシートを用い、生産環境の改善につなげます。

GAP(ギャップ)とは何か

Good Agricultural Practice この頭文字をとってGAP(ギャップ)と一般的に呼ばれている。日本語に訳すと、適正農業規範=農業生産工程管理=良い農業のやり方となる。これは、食品の生産流通過程で起こり得る危害を分析し、その対策を講じその実践記録に基づく検証を通じて、常に安全性の向上を目指『衛生管理を意識した生産活動』のことである。

このGAPの考え方はEU(欧州連合)で早くから普及しており、ユーレップギャップと呼ばれる世界標準と位置づけられている。EU内の生産者だけでなく、EUへの輸出に取り組む全世界の生産者はこの認証を取得していることが今や必須条件ともなっている。一方、国内においては日本版GAP(JGAP)の確立・普及とユーレップギャップ同等性認証を正式に取得している。

なお、これらの取り組みは民間主導で行われてきたという、大きな特徴もある。

本県においては、和歌山県版基礎GAP~安全・安心農産物生産のために~が制定されており、以下にその一文を紹介する。

『基礎GAPは、農産物の安全確保のみならず、環境保全、農産物の品質向上、労働安全の確保等に有効な手法であり、このような生産工程の管理手法を多くの産地・農業者が取り入れ、自らの営農・生産条件や実力に応じて取り組むことで、安全な農産物の安定的な供給、環境保全、農業経営の改善・効率化を実現するものです。また、生産された農作物の安全性や品質の確保等について消費者・食品事業者等の信頼を確保する上でも有効な手段となります』

JA紀の里版GAP年間サイクル イメージ図

JA紀の里版GAP年間サイクル イメージ図